ついに完成!ミヨシの新ユニフォーム制作秘話

 

2025年3月1日に新しくなったミヨシのユニフォーム。ユニフォームの大幅なデザイン変更は2007年以来、18年ぶりとなります。このリニューアルの裏には、社員の働きやすさを考える5名のプロジェクトメンバーの存在がありました。

 

今回のミヨシコラムでは、ユニフォームのリニューアルに至るまでの経緯や、制作秘話をご紹介します。

《 リニューアルプロジェクトに関わる5名。左から、武田さん(総務課)、大石さん(調達課)、江田さん(調達課)、岩崎さん(総務課)、岡田さん(総務課) 》


ユニフォームのリニューアルに至った経緯

ユニフォームのリニューアルの話が浮上したのは、2017年頃。きっかけは、調達課からの提案でした。

ユニフォームの在庫管理を調達課が担当しており、年に一度のペースで全社員のユニフォームの定期支給を行っていて、溶接作業などで火を使うこともある職人のユニフォームにおいては、生地に穴が空いたり、汚れやすいため、その都度支給していました。

 

旧ユニフォームの場合、生地の色が明るいグレーのため、どうしても汚れが目立ってしまうのと、破れやすいという課題がありました。また、ズボンのサイズ展開が数センチ単位で細かく、その分多くの在庫を抱える必要がありました。そこで調達課は、ユニフォームのリニューアルを全体会議で提案したのです。

 

実際のところ、社員のみなさんは今のユニフォームをどう思っているのかを理解するために、調達課は全社に向けたアンケート調査を行いました。新居浜・西条・関東・大分事業所にアンケートを実施し、回答率91%という非常に多くの社員が協力してくれました。ただ、結果は意外なものでした。なんと、回答した社員の74%が現在のユニフォームに満足しているという結果だったのです。

 

それでも、改善してほしい点も複数寄せられました。

 

 

【社員から出た改善点】

・通気性が悪い

・暑い

・夏服のズボンが透ける

・破れやすい

・伸縮性が悪い

・動きにくい

・汚れ、汗染みが目立つ

・デザインが古い

など

 

当時調達課に所属していた岡田さんと江田さんは、一人ひとりのアンケートに目を通し、「より実用的で社員が誇りを持てるユニフォームを作りたい」という思いが強くなったそうです。

 

 

 

調達課が想像するよりも、「現在のユニフォームに満足している」社員が多い結果になりましたが、リニューアル賛成派に風向きが変わった出来事がありました。それは、女性社員の強い要望により、女性社員のズボンの色がネイビーに変更されたことです。この変更により、男性社員からも「ネイビーのズボンが良い」とリニューアルを希望する声が高まりました。

 

こうして本格的にユニフォームのリニューアルが動き出そうとしましたが、コロナ禍で一時休止。そして2023年、会社の60周年(2024年)を前に、リニューアルプロジェクトを再始動させることになりました。再始動にあたり、当時調達課に在籍していた江田さんと岡田さん、そして、総務課の武田さんと岩崎さん、さらに現在調達課に在籍する大石さんの5名がプロジェクトメンバーに選ばれました。

 

以前集めたアンケートを参考に、新ユニフォームは作業性や耐久性を重視しつつ、ミヨシらしさとかっこよさも兼ね備えたデザインを目指すことに。生地の素材や色、ポケットの配置など、慎重に検討しました。また、この機会にヘルメットのデザインも変更することになりました。


現場の声を反映した新ユニフォームの制作がスタート!

2023年10月から本格的に始動したプロジェクトは、次のステップで進められました。

1. 型の決定

業者から提案された型の中から、作業効率を上げるため、腕回りの可動域を広くし、膝の動きを妨げない設計のものを選定。細かい部分はオーダーメイドで依頼しました。

2. 生地の選定

旧ユニフォームよりも通気性と耐久性、そして伸縮性のある素材を採用。作業環境によって生地の材質を変更するなど、それぞれ適した素材を選定しています。

3. 色・ロゴデザインの決定

企業ブランドのイメージを大切にしつつ、スタイリッシュさを加えたデザインを目指しました。最終的にこの2種類で社内投票を行い、多数決でパターン1(写真左)で決定しました。

旧ユニフォームよりも深みのあるグレーとネイビーの2色で、高級感のある引き締まったデザインが選ばれました。ここから、デザインの細かい部分を調整していきます。

また、ユニフォームの右腕には、60周年記念ロゴも担当した鴻上さん(総務課)が、社内でデザインしたワッペンをつけることになりました。多くの案の中から、「設立からの想いを受け継ぐ」という想いを込めて、ミヨシの設立年と旧エンブレムがあしらわれたデザインに決定。

≪ 何パターンも作成したワッペンのデザイン案 ≫

4. 試着テストの実施

サンプルが完成したところで、安全性や機能面を確かめるために職人数名が着用し、一週間程度作業を行いました。そこで出た意見をもとに、最終調整。

 

5. 試着会を実施後、納品

採寸のために、社員の試着会を実施。完成品はまだ見ることができない状況でしたが、いよいよ完成目前までやってきたことを実感した瞬間です。そして、約1年半の期間を経てこだわり抜いた新ユニフォームが完成しました。

 

【新ユニフォームで特にこだわった部分】

・ポケットは旧デザインと同じ大きさを維持し、ファスナーをつける

・上着の腰回りにあるベルトをとる(引っ掛かりを防ぐため)

・差し色にMIWのロゴカラー(明るいブルー)を入れる

・腕の可動域を増やす

・ズボンにゴムをつけて、S・M・L等のサイズ展開に

 

完成したユニフォームを見た三好社長からも、「かっこいいね!」と好評をいただきました!


ユニフォームに合うヘルメットも完成!

 

同時に進めていたヘルメットのリニューアルも無事完了。

これまでは、職人はネイビー、それ以外の社員は白で色分けをしていましたが、“同じ方向を向く”という想いも込めてMIWのロゴと同じネイビーに統一しました。素材や細かい部分は職人とそれ以外のスタッフで分け、施工管理の社員には、シルバーのラインを入れることで役割がわかるようにしています。

左が旧型、右が新型。旧型に比べて、耐久性はキープしつつ蒸れにくい熱中症対策も考えた構造になっています。

《 ヘルメットの色は統一しつつ、名前シールの色で所属を区別 》


プロジェクトメンバーからのメッセージ

 

2017年の構想から、本当に長い時間をかけて遂にユニフォームが完成しました!みなさん、アンケートへの回答にご協力いただきありがとうございました。

完成したユニフォームを、社員のみなさんが着用した姿を想像しただけでワクワクしています。ユニフォームが新しくなったことで、みなさんの日々のモチベーションにつながると嬉しいです。新ユニフォームの感想もお待ちしています!

あとがき

新しいユニフォームには、社員のことを想うプロジェクトメンバーの熱い想いが込められています。今回のリニューアルは、単なるデザイン変更ではなく、働きやすさと誇りを持てる環境づくりを目指したものです。新しいユニフォームとともに、これからもチーム一丸となって前に進んでいきましょう!